独立や企業の際に必要な書類や知っておきたい知識を大紹介!

独立・起業に「適正年齢」ってあるの?


どうも、わしじゃよ。

「何かを始めるのに、遅すぎるということはない」という言葉がある。

イギリスの作家、ジョージ・エリオットの名言「なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはない」が転じたものかなとわしは思っておる。

それは真実じゃと思うが、それはそれとして人生には限りがあるし、逆に「機が熟するのを待つ」ことが大切な場合もある。

独立・起業に関しては、果たしてどう考えるべきなのか……わしなりの考えをまとめてみたので、少し付き合ってもらえるかの。

ズバリ、適正年齢は「ある」!


結論から言えば、適正年齢はあるとわしは思うておる。

それは、「今」じゃ。

つい先ほど「機が熟するのを待つことも大切」などと言っておいてこの結論、というのはいささか面食らうかもしれんが、ちゃんと根拠があるんじゃ。

先に言っておくが、わしはお前さんを焦らせ、あおるつもりは一切ないぞ。

人生を変える一大事じゃ。

慎重になることを勧めこそすれ、「今が一番だからとりあえず動け」みたいな無責任なことは言わん。

じゃが、わしの話に貴重な時間を割いているということは、お前さんは独立・起業を考えておるのじゃろう。

それも、「起業とかしてみたいなぁ」みたいな漠然とした段階ではなく、何か具体的なビジョンや、ある程度の切実な動機があるはずじゃ。

なれば、その気持ちを大事にすることこそが肝要じゃ。

独立・起業には多大な力が必要じゃ。

新しい世界へ踏み出す勇気、それまでとは違う生活に慣れるまでの体力や精神力、希望を持ち続ける力……様々な力が要る。

それらを支えるのは、必ずしも若さではない。とわしは考えておる。

では何か?

それは、「独立・起業したい」という強い思いじゃ。

精神論か、と言われると返す言葉はない。

じゃが、体力も気力も充実し、経済的にも余裕があって将来に希望を持っている……そんな完璧な状況で、果たしてそれを変える(時に悪化させる可能性のある)望みがわくじゃろうか?

むしろ現状への不満や将来の不安を変えたいという思いの形の一つとして「独立・起業」を考えるなら、そう思った時が一番頑張れる時じゃとわしは思う。

そして、独立準備を始めた――例えそれが「サイトを読んでみる」と言う程度のことでも――なら、おそらくお前さんの中で「機は熟し」つつあるんじゃ。

でなければ行動しようなどと思わんもんじゃよ。今までがそうだったじゃろう?

データから読み解く「独立・起業適正年齢」


日本では、「中小企業白書」というものが毎年政府から刊行されておる。

その名の通り、日本の中小企業の動向を数値化し、分析したものじゃ。

この2017年版によると、最新(2012年度)の起業家の年齢別構成比を見てみると、男性の場合はどの世代も比較的まんべんなく起業しておるようじゃ。

女性は39歳以下が43.4%と最も多く、あとは15~20%前後でばらついておる。

いずれも60歳以上が増加傾向にあるが、これは定年後のセカンドキャリアとして起業を考える人が増えているから、と分析されておるな。

年金だけでは食っていけないから、という事情も透けて見える興味深いデータじゃな。

(さらに言えばこのデータには「会社等の役員になった」ものも含まれておるので厳密に起業家のみの人数ではないのじゃ。60台で役員になるなど珍しい話ではないからのう)

女性の39歳以下の割合が高いのは、その年代の女性は結婚・出産・子育てと重なる時期で、会社員として働くよりは時間に自由の利く事業へ転換を図るから、というのが多いじゃろうな。

国や自治体、企業の子育て支援の努力は、1979年から比べて39歳以下の比率が20ポイントも下がっていることから、一定の成果は上がっていると言えるじゃろうな。

まとめ


データを見るとなんとなく男性は定年後、女性は40歳未満が適齢期である、と言いたくなる。

じゃがこれはあくまで統計、つまり「結果」じゃ。何かを勧めたり、まして保証するようなものではないただの「傾向」じゃ。どこかの誰かが実際に起業した年齢をまとめたに過ぎん。

繰り返すが、お前さんが独立・起業したいと考えておるなら、その適齢期は「今」をおいて他にはないじゃろう。定年後に田舎で店を開きたい、などの場合はその限りではないが、今から始めて問題がないなら、今準備をするべきではないかとわしは考える。

若さも大事だ、と言うのもわかる。

ならばなおさら「今」じゃろうな。

時は戻らん。「来年」より「5年後」より、「今」が一番若いのじゃからな。

2017年版「中小企業白書」

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