そもそも「独立・起業」って何?
どうも、わしじゃよ。
今回は「独立・起業」の定義について話しておこうと思うんじゃ。
いわゆる、そもそも論じゃな。
「独立・起業」とひとくくりにしてしまいがちじゃが、このふたつの言葉、その違いについてきちんと理解できておるかな?
なんとなく似た印象を受ける言葉じゃが、両者には明確な違いがあるんじゃよ。
そこをしっかり押さえておけば、なりたい自分になるためには何が必要なのかが見えてくるかもしれんぞ。
些細な違いかもしれんし、回りくどく思えるかもしれんが、お前さんの人生において大事な違いになるかもしれん。
よくわかっていないなら今一度、わしと一緒に確認してみよう。
「独立」と「起業」の違い
辞書的な意味は置いておくとして、ここでいう「独立」は「(会社に雇われている状態をやめて、)自分で事業を始める」ことじゃ。
文字通り独りで始める場合もあれば、有志で集まって始める場合もあるのう。
「起業」とは、文字通り「事業を起こすこと」じゃ。
商売を始めたりサービスを提供したりと内容は多岐に渡るが、とにかく自分で何か新しいこと、やりたい仕事を考えて始めることじゃな。
……何?
「独立したら自分で事業を始めなければいけないし、事業を始めるなら会社は辞めないといけないだろう」?
なるほど確かにそれは事実じゃ。
ただし、事実の一部じゃな。
では敢えて、逆のパターンを考えてみようかの。
「独立しない起業」?
「独立しない起業」とはつまり、端的に言えば副業じゃな。
ここを読んでいるということは独立したいからじゃろうから、副業には興味がないかもしれん。
じゃが、まあ時間と心に余裕があればもう少し付き合ってくれんかの。
なに、そう長い話ではないし、これから一国一城の主になろうというなら、そのくらいのゆとりも必要かもしれんぞ?
話はそれるが、実はわしがこうして話をしておるのは、一人でも多く独立してほしいから、ではないのじゃ。
現状に悩みや不満を持つ、つまりお前さんのような人が、より良い人生を模索するにあたって、些細な知識不足や認識違いで遠回りや間違った選択をしないで済むように、できる限りのことをしたいだけなんじゃよ。
「独立」すれば理想的な未来が待っているかもしれん。
しかし思ってもみないリスクに見舞われるかもしれん。
「現在の職場に致命的な不満はない」「今より収入を増やしたい」というだけ(と言っても大事な話じゃがな)なら、副業規定をよく確認して副業を始める方が、無理なく理想の人生に近づけるかもしれんからの。
時間や肉体に負担の少ない副業は、ITの発達したこのご時世なら探せば意外にたくさんあるのじゃ。
例えば文章や絵、作曲などの趣味や技術を活かすなら、副業として始めてみるのは決して遠回りではないぞい。なにも一生副業で留めておかなければならない道理もないしの。
逆に「退路を断ちたいから」独立したい、というのはよっぽどのことでもお勧めはできんぞ。
会社員であるなら使える時間こそ限られるが、そこで培った人脈や経験が全く無駄になる、ということはどんな業種でもほとんどありはせんし、なにより認められるのに時間のかかるものなら、その間一定の収入があるというのはとても心強いことじゃ。
「起業しない独立」?
「起業しない独立」とは、フランチャイズじゃな。
フランチャイズとは、本部となる企業があって、そこが用意した名前と資材と営業マニュアルを借りて事業を始めることじゃ。
そこには基本的にお前さんのアイディアは全く含まれていない。
すぐに思いつくのはコンビニエンスストアじゃろうな。
近所の酒屋などの商店がコンビニに変わっておった、という経験はないかの?
フランチャイズの重要なポイントは、売るため、売れるために必要な商品や広告、名前、営業や人事のマニュアルすべてが「先人によって完成された」ものをごっそり借り受けることができることじゃな。
そう、自分で考えた事業を「起業」する前段階としてフランチャイズを利用することもできる。イチから売れる方法を考え出すよりよっぽど楽ができる可能性があるわけじゃな。
知識というのは過去の誰かの経験の積み重ねじゃ。偉大な先人や、その道のプロたちが積み重ねてきた「売るための」知識をまとめて得られるのは、とても効率的じゃと思うぞ。
お前さんが温めている起業のアイディアも、一部重なっているフランチャイズ本部(フランチャイザーと言う)があるかもしれん。探して検討してみるのも、無駄にはならんとわしは思うぞ。
まとめ
「独立・起業」とは、決してそれ自体が目的ではない。
「起業して独立」するのか、「起業せず独立」するのか、「独立せず企業」するのか……。
お前さん自身の望む未来に無理なく最短で行けそうな手段を選ぶ手伝いができたなら、わしのお節介も無駄にならずに済んだと言うものじゃな
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