【超重要!】独立を失敗する人の特徴とその対策

情報化社会の現在、独立に関しても様々な情報が飛び交っています。

うらやましい、あるいは理想的な成功談は夢を広げるにはいいですが、そのまま真似をしたところで、必ずしも成功するとは限りません。

ですが、失敗談は同じことをすれば(よっぽどの幸運が続かない限り)同じように失敗するものです。

敢えて辛い未来である「失敗」にスポットを当てて、その原因と対策について考えてみましょう。

独立を失敗する人の特徴とその対策


どうも、わしじゃよ。

何かを始めれば、必ず「成功」か「失敗」いずれかの「結果」が出る。

「独立」における「失敗」は、言わずもがな、「経営が破たんし事業を継続できなくなる」ことじゃな。

今回は「独立」に「失敗する人」についての話じゃ。

難しい話ではないが、内容が内容だけに読んでいくうちに辛くなる人もいるかもしれん。

じゃが、ここでわしの話に付き合ってくれるお前さんは、そういう話に「だよねー」とあきらめるのではなく、そうならない方法を探しておると信じておる。

もちろんわしも、お前さんの心をへし折ってやろうとは考えておらん。じゃからむしろ気楽に読んでもらえたらと思う。

独立を失敗する人の特徴は……


まずは結論から入るぞ。

独立・起業を失敗する人の特徴は、ズバリ「金を第一に考えない」! この一点に尽きるんじゃ。

誤解してほしくないのは、「金の亡者になれ」「まずは自分の利益を考えろ」と言っておるのではない。

両者の間の微妙な匙加減の話……ですらないんじゃ。

冒頭で言った通り、「独立」における「失敗」は「経営が破たんし事業を継続できなくなる」ことじゃ。「経営が破たんする」とはつまり、「金が回らなくなる」ということじゃからな。

「金を第一に考える」には


サテ、少しだけ回り道をするが、

「金が足りなくなる」と「金が回らなくなる」……

一見同じようじゃが、全く違うことがわかるかの? 何となくイメージは掴めている?

それならまずまず及第点じゃ。答え合わせをしよう。

「金が足りなくなる」というのは、「何かをする対価としての金が不足している」状態じゃ。

150円のジュースを買おうとして財布に130円しかなかった、という状態じゃな。

一方「金が回らなくなる」というのは、「一連の営みの中で必要な資金が賄えない、収支が合わない」状態じゃ。事業に限らず家計でも起こりうることで、急な出費が続くなどで貯金を崩さなくてはならない状態がそれにあたるの(貯金は通常家計から出ていく金、つまり「支出」にあたるものじゃからな)。

両者の違いは金の使い方を「(その瞬間の)やりとり」と考えるか「続いていく経済活動の一部」として見るか、じゃ。

これはいわゆる「経営者としての視点」と呼ばれるものの一つにして、最も大切なものなんじゃよ。金の流れを意識し、中長期的な計画を立てる力じゃ。

とはいえここまでで分かる通り、特に難しい話ではない。

お客様から商材(商品やサービス)の対価としてもらった金はただの「謝礼」ではなく、自分の生活と次に買ってもらう商材の準備、そして事業を維持するためのその他様々な出費のための「元手」である、という認識を持つことじゃ。

そうすれば自ずと、金がただの貨幣ではなく、事業を維持し成長させていくために流れ続ける、いわば血液のようなものとして見ることができるようになるはずじゃ。

それさえできれば、例えばネガティブのイメージが付きまとう「借金」も、本当に必要な金額と同時にそれを返済する流れをしっかり考えておくことで、「予定された支出の一つ」としてその流れに組み込めるはずじゃ。

ところで、本物の血液であれば特に意識せずとも体が勝手に管理してくれる。

じゃが、事業における金の流れは「いい商材を用意すれば勝手に売れて成功する」というものではない。ほかならぬお前さんが注意深く観察し、流れがおかしければひとつひとつ対策せねばならんのじゃ。

つまり、「金を第一に考えなければならん」わけじゃな。

独立・起業したいと考えておる人の多くは、自分が商材となる技術を持っている、いわゆる「手に職」を持ってる人じゃ。

美容師や作家、飲食など、ジャンルは様々じゃがいわば「職人」「技術者」「専門家」というわけじゃ。

たいていの場合それら技術は充分に商材足りうる。じゃが、独立して成功できるのは全体の一割程度と言われておる。なぜじゃろうか。

それは、「自分の専門分野以外の知識が不十分」じゃからじゃ。

なにもあらゆる分野について学べ、と言っておるのではない。この流れじゃから察しはついておるじゃろうが、「金の流れを把握する技術」を学ぶのが先決じゃ(商材となる専門分野についてはわしが何か言うまでもなく磨き続けるじゃろうから、割愛じゃ)。

独立に失敗しないために必要なスキルは?


概念の話が終わったので、具体的な対策についても話すとしようかの。

まず最低限、「簿記」くらいは学んでおかねばならん。

資格を取るため、ではもちろんないぞ。

「簿記」とはつまり「帳簿を記す」技術じゃ。

ただ収支を記録するのになぜそんな技術がいるのか、そこを考えながら学ぶのじゃ。

将来自分の帳簿を付ける姿を想像しながらやれば、意外と楽しいぞ。

「日商簿記」の資格で言えば二級くらいの知識を理解できれば充分じゃ。三級でもよいが基礎中の基礎のみなので少し物足りないじゃろう。理解度を確認するために資格を取得するのも良いじゃろう。

「金の流れを把握する」ためにもう一つ効果的なのは、「ファイナンシャルプランニング」について学ぶことが挙げられるのう。

税金や保険(なぜわしがここで敢えて保険を推すか、是非考えながら学んでほしい)などについて広く浅く知ることができる。

こちらは頭の中に目次を作っておく程度の勉強で充分じゃ。ファイナンシャル・プランニング技能士「二級」程度の参考書を一冊買って、必要そうな部分を斜め読みしておくとよいじゃろう(三級の参考書はそれぞれの意義を学ぶには内容が浅すぎるものが多いのでお勧めできんのじゃ)。

こちらは逆に資格の取得はお勧めしない。経営に直接関係のない分野の知識の習得に、独立の段階で時間を割くわけにはいかんでの。

しっかり学べばそれはそれで得をする(あるいは「知らないで損をすることが減る」)知識体系なので、事業が軌道に乗ったら改めて学び直すのはお勧めじゃ!

あとは経営学じゃが……これは専門的に学ぶと大変な時間と労力を費やすことになる上、そうまでしても劇的に経営が上手くなるわけでもない。

このあたりはわしの話や、同業者の苦労話などを聞いてみるのが一番効率的じゃろうな。

おわりに


我ながら、今回はずいぶんと生臭い話になったと思う。じゃがわしはお前さんと甘い夢物語をするつもりは全くないからの。

「独立して成功する」という綺麗な夢を、この生臭い現実に完成させることだけが目的じゃ。

そのために必要な考え方のとっかかりくらいは、示してやれたのではないかと思っておるよ。

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