勘違いはNG! 正しいセルフブランディングとは?

たいていの事業には先駆者がいるもので、独立・起業するということは、すでにライバルがいる環境に打って出ることに他なりません。

成功するには、まず自分のことを知ってもらわなければなりません。そこで必要になってくるのが「セルフブランディング」です。

「正しい」セルフブランディングについて、お話ししましょう。

起業家にこそ必要な「セルフブランディング」


どうも、わしじゃよ。

独立・起業すると、前職の社名や肩書はほぼ全く意味をなさなくなる。組織に属するということは、その組織の力を借りることができるというメリットがあったわけじゃな。

それらを失って自分で仕事を作っていこうとすれば、当然、まずは自分を世間に知ってもらわねばならん。

そこで出てくるのが「セルフブランディング」というわけじゃな。

この言葉が一般的になって早10年近くは経つじゃろうか。

意味はそのまま、「自分自身をその名前で商標化する」ことじゃ。平たく言えば、お前さんがどういう仕事をしているかをわかりやすく伝えることじゃな。

ビジネス以外でも使う言葉じゃが、この場ではビジネスに限らせてもらうでな。

知ってもらうためにすることではあるが、単に名刺を配って握手をすることは「セルフブランディング」とは言わんのもご存知の通りじゃ。

それでは「正しい」セルフブランディングの方法について、少々話すとしよう。

「知ってもらえればいい」?


先にも述べた通り、「セルフブランディング」とは「自分を知ってもらうこと」じゃ。

ことビジネスにおいては、より良い、より多い取引先や顧客を獲得することにつながる。

誰だってよく知らない人と重要な取引はしないからの。

最初に言っておくが、「知ってもらう」ことが目的じゃが、「無理」や「無茶」をしてまで知ってもらう必要はない。

具体的には「自分や自分の仕事を実際よりすごいもののように見せる(無理)」や、「悪名も名声と割り切って毒舌・炎上を使ってでも知ってもらう(無茶)」のことじゃな。これらはSNSを活用(悪用?)すれば簡単で、短期的には成功するかもしれんが、中長期的にはデメリットしかない。

知ってもらいたいのは単なる「名前」ではなく、「ビジネスパートナーとして信頼できる自分」じゃ。自分の名前が「嘘」や「誇張」、「攻撃的な性格」などとセットで覚えられてしまう。

それを覆して長い付き合いを築くのは、それこそ芸能人でもない限り不可能……とは言わないまでも限りなく難しいのは、想像に難くないじゃろう。

「間違った」セルフブランディングがわかったら、「正しい」セルフブランディングも見えてくるじゃろう?

そう、「自分とその仕事について誠実に伝える」というだけじゃ。

「セルフブランディング」の最終目的は「良いビジネスパートナーや顧客をたくさん得る」ことじゃ。

ならば知ってほしいのは、自分が「良い事業者である」ことじゃな。お前さんも、悪質な業者と取引をしたいとは、思わんじゃろう?

とはいえこれから起業するのじゃから、良いも悪いも実績が何もない。

これは一見不利じゃが、実はそう悪いことばかりでもないんじゃよ。

お前さんの人となりを先入観なしで見てもらえるチャンスじゃからな。

なにも持っていない不安から、つい逆になんでもできそうな「盛った」ことや、前職の名前を借りた宣伝を思いつきがちじゃが、先にも述べたように、「無理」はいかん。いつか必ず破たんする。

仮に前職でお前さんがやった事業が有名だったとしても、それは前職の組織の力によって為し得たものではなかったか? 同じことが自分ひとりの事業でできるのか……。そこを見誤れば、たちまち「できもしないこと」を喧伝する「痛い」セルフブランディングになってしまうぞ。

ではブログやSNSを使ってありのまま、事業の内容や理念を書けば勝手に客が集まるかというと、もちろんそんなことはない。とはいえそこから先はマーケティングの話になってしまう。それは本題ではないのですまんが割愛させてもらう。また別の機会で話せたらと思うておる。

まとめ ~「セルフブランディング」とは~


ブランディング、などというといかにも特別なことのようじゃが、実際は大したことではないんじゃ。

媒体は何でもいい。とにかく人に聞かれたときに「こんな仕事をこんな気持ちでやっています」と言えるように準備をしておく。それこそが「セルフブランディング」の第一歩じゃ。

一見当然で、簡単なことのようじゃが、自分に仕事を任せた場合のメリットやデメリットをきちんと自分で分析、把握しておかねばできんことじゃ。

客の立場でフラットにそれを聞いた時、安心して任せられるか……。

コツは、自分の事業に「キャッチコピー」を付ける、または付けるつもりで考えると良い。

キャッチコピーとは、ひとことでその商品のコンセプトを感じ取れる言葉じゃ。飾りたてるのではなく、むしろ余分なものをすべてそぎ落としてその商品の本質を端的に、わかりやすく表す――それがキャッチコピーじゃ。

ちなみにわしのキャッチコピーは「懐中電灯」じゃ。

お前さんの独立・起業という夢への道のりを照らす懐中電灯のような存在になりたい。まぶしすぎず、前だけを照らす懐中電灯に。

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