情報化社会と言われて久しい現代。独立・起業を目指す人にとっても、情報収集は必須でしょう。
今回はそのために必要なツールやアプリを、具体例を挙げながら紹介していきます。
今回はそのために必要なツールやアプリを、具体例を挙げながら紹介していきます。
「独立・起業」に役立つ情報収集ツール……を探す前に
どうも、わしじゃよ。
情報収集にお勧めのアプリ、ツールについて教えてほしい、という声があったので、わしなりに解説していこうと思う。
わしは常日頃、ここで特に「独立・起業」に特化した話をしておるつもりじゃ。
じゃから、ここでツールやアプリを紹介するということは、「独立・起業」に特に役立つものを紹介したい。
が、残念じゃがそんなものは基本的に存在せん。
……まあ待て、「独立・起業」に特別に専門化されたツールがない、というだけの話じゃ。
よく考えてほしい。「独立・起業」に必要なのは「情報収集ツール」ではなく、それによって集められる「情報」の方じゃ。手段と目的をはき違えてはならんぞ。
逆に言えば、同じツールでも集める「情報」の「種類」を変えるだけで、「独立・起業」はもちろんのこと、その後の「継続・成長」にも引き続き役に立つわけじゃ。
それでは、改めていくつか紹介してみるでの。
インターネット上での情報収集
現代で情報収集ツールと言えば、まず筆頭はインターネットじゃろう。
具体的なアプリの紹介の前に、インターネットで情報収集をすることの長所と短所をまとめておこうかの。
長所
-情報へのアクセスが容易
-情報の鮮度が高い
短所
-情報が多すぎる
-情報の信ぴょう性が薄い場合がある
細かく挙げればきりがないのでざっくりとじゃが、こんなもんじゃ。
なぜここでこんな前置きをしたかわかるかの?
「インターネット」という「ツール」の特徴を把握しておくことで、そこで探すべき「情報」の「種類」をある程度限定するためじゃ。そうすることで、情報収集の効率を上げることができるからじゃ。
では上記特徴を持つ「インターネット」という「ツール」で集めるなら、どんな「種類」の情報が適しておるじゃろうか。
そう、「最新のニュース」と「(消費者、事業者の)生の声」じゃ。
これから立ち上げようとする事業の業界の現状や、実際に同業を立ち上げた先輩方の状況や気持ち、それを利用したお客さんの感想などを集めるには「インターネット」が最適じゃろう。
気を付けねばならんのは、「浅く広く」集める、ということことじゃ。
情報量が圧倒的に膨大なのにくわえて、匿名での無責任な情報も多い。中には悪意のある情報もある。その上深堀りしようと思えばいくらでも時間を費やせてしまう。
インターネット上の情報の量は事実上無限じゃが、お前さんが使える時間は限りがあるからの。
それではまず「最新のニュース」を求めるのに使えるアプリを紹介しよう。
ズバリ、検索サイトじゃ。
つまらない結論じゃな。じゃが、こいつをうまく使いこなせるかどうかで情報収集の手間が段違いじゃ。絞り込みや除外などの便利な使い方を、今一度確認しておくとよい。「検索サイト 使い方」などで「検索」してみればすぐじゃ。
業界などの最新ニュース、同業他社のサイトやブログなどを継続的にチェックしたい場合は、「RSSリーダー」というツールがあると便利じゃ。これは、登録しておいたサイトやカテゴリ(キーワード)に関する記事が更新・新規作成された場合にそれを通知してくれるものじゃ。更新があるかどうか、毎日アクセスしたり検索して確認する手間が省けるわけじゃな。
有名なアプリは「Googleアラート」や「Feedly」じゃな。
両方ともスマホ等とPCで同期(情報を共有)できるので、外出中でも更新を見逃すことは減るじゃろう。
ただ、FeedlyはUI(メニューなど)が基本的に英語なので、人によってはとっつきにくいかもしれん(日本語でのキーワード設定などはできる)。
じゃが、Googleアラートよりも見た目が美しく、レイアウトも考えられておる。
それはそのまま使う上での快適性にも関わる。いずれも無料サービスなので、試して自分に合う方を選ぶのが手っ取り早いじゃろう。
次に「(消費者、事業者の)生の声」を集めるツールじゃな。
いわゆるSNSが良いじゃろう。具体的なツールで言えば「Twitter」や「Instagram」じゃな。
「facebook」も使い方次第では便利じゃ。Twitterはユーザー数が圧倒的に多いので、使いこなせれば必要な層の声を大量に集めることができるじゃろう。
飲食やデザイン等、視覚に負う部分の多い業種であれば、画像投稿が中心のInstagramが役に立つじゃろう。facebookは他のSNSと比べて「匿名性が低い」つまり「実名や実住所などの情報を通じて、より具体的な顧客とのつながりを持ちやすい」点が特徴的じゃ。
これらSNSの特徴は、情報を「収集」するだけにとどまらず、「発信」するのにも大いに役立つということじゃ。集める側から集められる側になるわけじゃな。
大事なのはすでにプライベート用のアカウントを持っているなら、業務用には別名義(発信するときのことを考えると店舗名、会社名などが良いじゃろう)のアカウントを新設することじゃな。混ぜてしまうと情報量が多すぎて、どちらにも使えないアカウントになってしまうぞ。経験者としての忠告じゃ。
紙媒体の情報収集ツール
紙媒体のツールとはつまり、新聞と書籍じゃ。今はどちらもネットで代用が効く場合が多いが、電子化されていないものも多い。それでは紙媒体の情報収集ツールの長所と短所もまとめてみよう。
長所
-情報がまとまっている
-情報の確度が高い
短所
-情報へのアクセスが物理的に制限される(購入、図書館の利用が必要。購入すれば保管場所も)
-情報が鮮度が低い
インターネットの特徴のほぼ逆じゃな。上記に加えて書き手の主義、思想、知識に基づく「情報の偏りがある」というのもあるのじゃが、これはインターネットでも集め方次第でいくらでも偏るので何とも言えんところじゃな。
ところが、書籍の場合はこの「情報の偏り」が良い方に出やすい。
インターネットでは偏った上でほぼ無限の情報の海を何時間もさまよい続けた結果、疲れただけで何も手元に残らない、という事故が起こる。
断っておくが、これは笑い話ではない。心当たりもあるじゃろう? その点、書籍ならば必ず終わりがあるからの。一度落ち着いて、何が書いてあったかを自分なりにまとめる時間が持てるわけじゃ。
新聞や書籍で収集するに適した情報の「種類」は、「手元に置いて常に確認したい情報」じゃ。新聞ならスクラップを作ればよい。
物理的に取っておくことで、その内容を「忘れておく」ことができるんじゃ。必要な時に取り出して、必要な部分を参照すればよい。メモを取る手間を省いてくれるし、メモに取れない画像なども併せて管理できる。具体的には辞書や参考書、専門書の類をイメージすればわかりやすいじゃろう。
メモに取る、スクラップを作る、という機能を持つアプリもある。じゃが、個人的にはあまりお勧めせん。使いやすいかどうかという話ではなく、わしの好みの問題に近いかの。デジタル化して複製を取っておきたいなら、写真を撮るだけで充分じゃろうと、わしは思っておる。そういう意味ではスマホのカメラアプリがそれにあたると言えなくはないの。
「肉体」もまた「ツール」
最後に、お前さん自身の「肉体」じゃ。
忙しい現代人はネットの情報で知った気になりやすい。
それが悪いこととは思わんが、記録された文字や映像だけが情報ではない。実物を見て、聴いて、触ってみて……五感をフルに活用して得た情報は、映像や文章から得たものとは全く違う説得力を持つぞ。
長所
-具体的なイメージを経験を通して描くことができる
-モチベーションが上がる
短所
-物理的、時間的制約を大きく受ける
同業者の店舗を訪れたり、現地を見に行ったり、類似品やサービスを使ってみたり……いわゆる「足で稼ぐ」情報は、とても鮮烈じゃ。
自分の事業の姿を、お客さんの立場で客観的に見直すこともできる。数をこなすことは難しいじゃろうが、一回はしてみるべきじゃろうな。百聞は一見に如かず、と昔から言うじゃろう?
まとめ ~情報収集能力の向上のために~
何事にも言えることで恐縮じゃが、どんな道具も「使い方」次第じゃ。
「使い方」とは、その道具を使って何をなしたいか、という「目的」に他ならん。
情報収集においては、お前さんが「どんな情報を求めているのか」をあらかじめきちんと把握しておらねば、どんなツールも足かせにしかならんじゃろう。
考えようによっては、この世のありとあらゆるものが情報であると言える。物事に触れる際は、なんとなくやスキキライだけでなく「情報収集するという意識を持つ」こと、そして収集した情報を自分なりに「まとめる」こと。そうすれば、お前さんの「情報収集アンテナ」はいくらでも鋭く、かつ役に立つものになるじゃろう。
そして無事「独立・起業」した暁には、今度はその事業を「継続・成長」させるための情報を集めれば良い。逆に発信する必要も出るじゃろう。
夢が広がるじゃろう?
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