.
あなたのメッセージが伝わらない理由は、
もしかしたら、「同じことをしゃべってはいけない」と遠慮しているからかもしれない。
こんばんは。
いがぐりこです。
起業塾の公開収録で
あるセミナー講師の方から、こんなご相談を受けた。
「セミナーをこの先も続けて開催していくと、
いずれ喋ること(提供するネタ)がなくなる。それがとても不安。」
この悩みは、
私も同じ講師という立場で
とてもよくわかる悩みだと思った。
ある程度、自分の伝えたいメッセージを発信したら、
もう、次に自分から発信することがなくなってしまいそう。
要するに、「ネタ切れ」になるのが怖いのだ。
セミナーの「カタチ」として
ネタ切れを防止するためには、
例えば
受講生から質問を募集したり、
ゲスト講師を招いたり、
時事ネタを織り込んだり・・・と、
工夫の方法はあるだろうが、
「自分から発信することがなくなってしまう」
ということそのものへの不安はなくならない。
先の起業塾の公開収録でこの相談を受けた時の
コバさんの回答が、秀逸だった。
同じこと喋ったら、ダメだと思ってない??
これには、度肝を抜かされた。
そうなのだ。
「自分から発信することがなくなってしまう」そう悩む時、
「同じことをしゃべってはいけない」という縛りの中で
何かをひねり出そうとしている。
だから苦しい。
でも、「同じことをしゃべってはいけない」そんなルールはないのだ。
わたしたちは、今までの経験で
同じことを何度も何度もやかましく言ってくる母親や
同じことをくどくどと何度も説明している学校の先生の
「あのイヤな感じ」だけを記憶に残して、
「同じことをしゃべってはいけない」という決まりを
大人になった今も持ち続けて、
自分もそれを守ろうとしている。
わたしは以前、
勉強における記憶力向上のテクニックが書かれた本で、
人間は、最低10回以上繰り返し聞かなければ、
言われた内容を理解して、覚えることは困難である。
というような話を読んだことがある。
特に、セミナーの内容が、
心のことに関するものであった場合、
頭の中に、凝り固まった古い価値観があればあるほど、
それを取り払って、新しい考え方をインストールするのには
さらに回数と時間が必要になる。
「同じことを何度も何度も伝えるのが大事」
コバさんは、起業塾の収録の中で、そう言った。
確かに私もコバさんのアシスタントをさせていただく中で、
何度も同じ講義を聞いているが、
一年経って、二年経って、その間に、同じ話を聞いて、
ある時、「あ!そういうことか!やっと腑に落ちた!」と
感動した経験がある。
そして、また、お手伝いをしていて、
受講生がコバさんの講座の中で
「自分にとって都合のいい部分」だけを抜き取って記憶し、
重要な部分は聴き損ねてしまっている。という事も何度も目にした。
(だからコバさんのいくつかのスクールは、
そんな聞き逃しを防ぐために、何度でも再受講無料にしている。)
つまり、講座を開催する側としては、
「同じことをしゃべってはいけない」というのは間違いで、
それどころか、むしろ
『重要なことは何度も何度も伝える必要がある』ということ。
重要なことは、何度も何度も、繰り返し伝える。
ちょっとしつこいぐらいがちょうどいい。
それでやっと、理解してもらえる。
言い回しを少し変えてみたり、違う角度から説明したり、表現を工夫してみながら
同じことを何度も何度も伝える。
それで、やっとほんの少しだけ意図が伝わるのかもしれない。
あなたのメッセージが伝わらない理由は、
もしかしたら、「同じことをしゃべってはいけない」と遠慮しているからかもしれない。
それを乗り越えて、
重要なことは何度も何度も伝えることで
聞き手はその重要性を認識してくれるようになるのだと思った。
そんなわけで、いがぐりこでした!
0コメント